企画展 Exhibition

澁谷瑠璃展 9月2日(月)-14日(土)

 *会期中作家在廊
「期間限定の身体  Time-limited body」澁谷瑠璃展

人間の肉体と魂の関係は、車と運転手のそれによくたとえられる。
たとえ事故で車が壊れてしまったとしても、運転手はそれを乗り捨てて新しい車に乗ることができる。
たとえこの身体がもしだめになってしまっても、魂は今の私の肉体を捨て、次の新しい肉体に入る、のかもしれない。
生きていれば、傷がつくことだってある。車のように。
年季が入れば、新車同然のようにはいかないだろう。少し悲しいけれど。
この身体には、期限が定められている。
いつまで使えるのかは知らされていないけれど、期間限定の身体である。
私と違って、絵の中の少女達の肉体は期限付きではない。
おそらく、半永久的に変わらぬままそこにいるのだろう。
そんな彼女達の存在が少し羨ましくもあり、またほんの少し可哀想にも思う。
永遠の命があっても、少し退屈なのかもしれない。
期限付きでないと、全う出来ない使命もあるのかもしれない。この期限付きの身体を使って、私にはどれだけのことが出来るだろう。
微かであっても闇に光を。
そして、今よりほんの少しでも美しい世界になることを。
随分昔、この身体を使って、私は絵を描くことに決めた。
多分、それだけしか出来ないから。いや、それさえ出来れば充分である。
神殿 神殿 58.0×505cm 
2019年制作 油彩・ガラス
いかにも高価そうで巨大な、お洒落なデザインだった硝子のテーブルが、割れた。
目の前で物凄い音を立てて、粉々に砕け散った。
大量の硝子の破片は、一瞬でテーブルの跡形もなくなっていた。しかしそのどれもが、元のテーブルよりも美しく生まれ変わっていた。ダイヤモンドのようなその欠片の一つは、今は絵の中を生きる少女の心臓となっている。

東京に生まれる。
早稲田大学 第二文学部 表現・芸術専修卒業。川口起美雄に師事、古典絵画技法を学ぶ。
「ミュータント」 「Space Baby Ⅰ」
95×45mm  
2019年制作 油彩
何処の出身?と聞かれたら、便宜上「東京生まれです」と答えてはいる。が、自分という存在を更に更に遡り、本当のことをいえば、真の故郷は「宇宙の何処か」だと思う。きっと、すべての生き物がそうだ。月に還りたいとか、シリウスを懐かしく思うのは、そのせいかもしれない。
「ゲノム」

岩城大介展 6月7日(金)-15日(土)

太陽をテーマに金箔、金泥などを使った作品15点を出品いたします。
朝日に舞う 100.1×161.0cm 向日葵  10F
太陽  10F 女  10M