1980年 | 岐阜県に生まれる |
2006年 | 東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業 卒業制作 帝京大学買い上げ |
2008年 | 東京藝術大学大学院美術研究科日本画専攻修了 |
2010年 | 第19期佐藤国際文化育英財団奨学生(佐藤美術館) |
2011年 | 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程 日本画研究領域修了 美術研究博士号取得 |
2012年 | Diva ~美の精霊たち~東邦アート (有元容子/田村能里子/宮いつき/菅原さちよ/崔恩景/阿部友子/荒木亨子/岩崎絵里/大竹寛子/廣田真知子/山口暁子/片岡操) |
現在 | 東京藝術大学絵画科日本画 教育研究助手 |
Zig Zag展 6月13日ー26日 ドイツ、シュツットガルト州立美術大学にてグループ展を開催されました。 日本・韓国・中国・ドイツの4ヶ国が中心になり、各国で活躍するアーティストを迎え総勢60人のアーティストでの展示です。 | ![]() 和紙・黒泊・墨・金泥・銀泥・岩絵の具 |
私は自身の作品によく蝶を登場させている。画面上で、蝶は幼虫から蛹へ、蛹から蝶になりやがて地上へと飛びたつ、そして更には死んでいく蝶の一生を描いている。 蝶自体の一生は儚いが、生まれ死ぬという循環は絶えず続く力強い生命の流れであることを表現している。 蝶は生きているものを金泥、死んだ蝶には銀泥を用いて描いた。蝶を昆虫としての蝶というだけでなく、魂の象徴であり、死霊の化身として、または美しく揺らぎあるものの象徴として、精神の成長としてなど様々な意味を含んだ記号として登場させている。 | 本展では作品を日本の伝統的な屏風の一つである風炉先屏風に仕立てた。これは茶の湯の世界で、席中の点前畳と客座畳の境を示し、茶室の道具を引き立てる役目をする二曲一隻の屏風である。 屏風は二面以上あるので、そこに同じ光が当たっても、角度の変化による微妙な陰影が生まれる。風炉先屏風は私にとって現在生きているこの世界と見たことのない死後の世界を隔てる境であり、日常の生活の中に置けばその空間を非日常の空間に変えてくれる存在でもある。 |