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作家紹介 Artist
澁谷瑠璃 Rury Shibuya
東京に生まれる。 | |
2011年 |
早稲田大学 第二文学部 表現・芸術専修卒業。川口起美雄に師事、古典絵画技法を学ぶ。 |
2012年 | 二人展 銀座stage |
2013年 | グループ展「punkt」青木画廊 |
2016年 | 個展「同じ星からきた」青木画廊luft |
2017年 | 個展「額縁をこえろ」銀座reverse |
2018年 | 個展「こんな愛でよければ」青木画廊luft |
2019年 | 個展「telepathy from TOKYO」中国国際展示空間(香港) |
二人展 JINMO gallery | |
個展「期間限定の身体 time-limited body」東邦アート | |
*お作品についてのお問い合わせはinfo@tohoart.comまたは03-5733-5377までお願いいたします。
![]() 2019年制作 油彩・ガラスSOLD OUT |
![]() 2019年制作 油彩 |
![]() 2019年制作 油彩SOLD OUT |
「期間限定の身体 Time-limited body」澁谷瑠璃展
人間の肉体と魂の関係は、車と運転手のそれによくたとえられる。
たとえ事故で車が壊れてしまったとしても、運転手はそれを乗り捨てて新しい車に乗ることができる。
たとえこの身体がもしだめになってしまっても、魂は今の私の肉体を捨て、次の新しい肉体に入る、のかもしれない。
生きていれば、傷がつくことだってある。車のように。
年季が入れば、新車同然のようにはいかないだろう。少し悲しいけれど。
この身体には、期限が定められている。
いつまで使えるのかは知らされていないけれど、期間限定の身体である。
私と違って、絵の中の少女達の肉体は期限付きではない。
おそらく、半永久的に変わらぬままそこにいるのだろう。
そんな彼女達の存在が少し羨ましくもあり、またほんの少し可哀想にも思う。
永遠の命があっても、少し退屈なのかもしれない。
期限付きでないと、全う出来ない使命もあるのかもしれない。この期限付きの身体を使って、私にはどれだけのことが出来るだろう。
微かであっても闇に光を。
そして、今よりほんの少しでも美しい世界になることを。
随分昔、この身体を使って、私は絵を描くことに決めた。
多分、それだけしか出来ないから。いや、それさえ出来れば充分である。
人間の肉体と魂の関係は、車と運転手のそれによくたとえられる。
たとえ事故で車が壊れてしまったとしても、運転手はそれを乗り捨てて新しい車に乗ることができる。
たとえこの身体がもしだめになってしまっても、魂は今の私の肉体を捨て、次の新しい肉体に入る、のかもしれない。
生きていれば、傷がつくことだってある。車のように。
年季が入れば、新車同然のようにはいかないだろう。少し悲しいけれど。
この身体には、期限が定められている。
いつまで使えるのかは知らされていないけれど、期間限定の身体である。
私と違って、絵の中の少女達の肉体は期限付きではない。
おそらく、半永久的に変わらぬままそこにいるのだろう。
そんな彼女達の存在が少し羨ましくもあり、またほんの少し可哀想にも思う。
永遠の命があっても、少し退屈なのかもしれない。
期限付きでないと、全う出来ない使命もあるのかもしれない。この期限付きの身体を使って、私にはどれだけのことが出来るだろう。
微かであっても闇に光を。
そして、今よりほんの少しでも美しい世界になることを。
随分昔、この身体を使って、私は絵を描くことに決めた。
多分、それだけしか出来ないから。いや、それさえ出来れば充分である。