作家紹介 Artist

安冨洋貴 Hiroki Yasutomi 

安冨洋貴 Hiroki Yasutomi HIROKI YASUTOMI
2018年香川県文化芸術新人賞受賞
1978年 香川県に生まれる。京都造形芸術大学大学院修士課程修了
2002年 「京展2002」市長賞受賞(京都市美術館)
2004年 「京都造形芸術大学大学院修了制作展」大学院長賞受賞(京都市美術館)
「混沌から躍り出る星たち2004」(スパイラルガーデン)
2005年 「京都府美術工芸新鋭選抜展-2005新しい波-」(京都文化博物館)
2006年 「損保ジャパン美術財団選抜奨励展」秀作賞受賞(損保ジャパン東郷青児美術館)
「韓国国際アートフェア KIAF 2006」(韓国国際展示場)
2008年 「夜の記憶 ‐響きあう静寂‐」(奈義現代美術館、岡山)
2010年 第100回企画 「鉛筆画の世界展」(中京大学C・スクエア)
2012年 ラビアンローズ(髙島屋巡回)
2013年 アートフェア東京で個展開催、それぞれの写実表現展(天満屋広島八丁堀7階美術画廊)、リアリズム4人展(横浜髙島屋)、
個展(福山天満屋)
2014年 リアリズム4人展 (京都・日本橋・岐阜・名古屋髙島屋)
2015年 平成27年高校3年用美術教科書(美術3)に「雨やどり」が掲載される
2016年 アートフェア東京で個展開催
2017年 個展(髙島屋・京都・横浜)
2018年 個展(岡山天満屋)
香川県文化芸術新人賞受賞、それぞれの写実展(髙島屋 東京日本橋・岐阜)、個展(大阪髙島屋)
現在 日本美術家連盟会員
<パブリックコレクション>津山信用金庫
*安冨先生の作品は「夜」をテーマに鉛筆だけを使い描いています。夜は社会的な制約からも解放される時間で、その中で拠り所と感じる光景を、心象風景として描いています。

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雨月 4F 雨月 4F
夜半から続く雨の音が、静かに軒を打ち、穏やかな月の光が、そこから洩れる。
大きく口を開いた夜の器に、澄んだ白銀の糸が降り注ぐ。
月は濡れ、雨は留まり、永遠に続く夜の輪廻。
聖夜 4F
聖夜 4F
昼間の喧騒を抜け、夜の帳(とばり)が降りる。
ゆっくりと踊るように流れる時の中、瞬く星々は、灯された希望の光を繋いでいる。
悠久の時空で、静かに揺蕩(たゆたう)星の輪舞。


雨上がりの水溜り 16×16 雨上がりの水溜り 16×16


「Mother Water」100S
「Mother Water」100S

悠久の静けさと共に、全てを包み込むように拡がる、夜の海。
波は柔らかく幾重にも重なり、次々と押し寄せる。いつの時代も変わらない、大いなる水は全てを抱き、そこで生まれてきた命を愛しむ。タイトルのMother Water」は本来、ウイスキーの仕込み水を指す言葉だが、これを“新たな命を宿す水”と捉え、画題に託す事にした。 終わることなく永遠と拡がる、母なる水。



Rising Tide  6F
Rising Tide  6F

郷里・瀬戸内の海。普段は波も起きないほど穏やかな海。だがごく稀に、そんな姿が嘘のように、鋭く、激しく、荒ぶる。ちょうど数年前の夜、急用があって当時住んでいた埼玉から帰省しなくてはならなくなった。 新幹線で岡山まで着いたものの香川へと繋がる瀬戸大橋線は運休。翌早朝、当地からフェリーで渡る事となった。海では小さな船体に幾つもの波が当たった。 船窓から外を見ると、夜が続いていて鋭い白波が立っていた。奥からせりあがった波がしぶきを立てて海面へとぶつかる。その力強さ、つむじ風や周囲の音をものみ込む圧倒的なエネルギーにおののきながらも、かに魅入られていた。
Splash
Splash  6F

「波しぶき」の意味です。
郷里・瀬戸内の海を取材し描きました。

残響S 残響   8S

永々と降り続く夜の雨。 透き通った音が、夜を満たすように響いている。どこまでも遠く、澄んだ水面に。どこまでも深く、澄んだ水底へ。仮に夜の端というものがあるとしたら、その夜の端まで行き届くのかもしれない。
雨音 16×16
雨音 16×16 
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やわらかな眠り 6P
やわらかな眠り 6PSOLD OUT
夜ごと訪れる眠りの海。
ゆっくりとその海底へと沈む中で目にする、白い薔薇の様な花の群れ。穏やかな波と、差し込む柔らかな光。やがて形を成していた境界線は曖昧になりその光に溶け込む。
夜の語りべ
  夜の語りべ  10P

静寂の夜の中、咲き誇る大輪の薔薇。白く輝いて見えたそれは、夢なのか現(うつつ)なのか、判然としなくなる。長い時間が経ったと思う。その薔薇に、意識が吸い込まれていたように思える。眼前のそれを見ている筈なのに、いつしか心の中の薔薇を見つめていた。うるさいほどに静まりかえった夜なのに、そこは本当に多くの事を語りかけてくれる。

安冨洋貴 作品 第30回しんわ美術展グランプリ受賞作 「満天に浮かぶ夜」30S

「満天に浮かぶ夜」 30S
第30回しんわ美術展グランプリ受賞作

駅の灯り 6F

駅の灯り 6FSOLD OUT

郷里の駅に隣接しています、塔のあるホール。
県外に住んでいた20年間、帰省の度に私はこの光景を見ていて、いつも、柔らかい光と共に迎えてくれていたように思います。夜闇に溶けていくビルのシルエット、窓からこぼれる光の暖かみ。夜の街はいつも、心地良い風に包まれています。

Night Voyage 鉛筆、紙、パネル 12P

Night Voyage
鉛筆、紙、パネル 12P
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2年前の春、それまで住んでいた埼玉から郷里へ転居するため、有明港へ向けて車を走らせていた。車内は業者に渡せなかった荷物で満載だった。やがて雨が降りはじめ、夜闇の中で地面を濡らし、白い光を反射する。 慣れない高速道路を降りると、道路脇に平たい屋根と、横に長く延びる一条の光が見えた。奥から差し込む光で透けて見える旗の列、水溜まりに歪んで映る鉄柱や屋根の光、滑るように走ったあの日の事が、何だか船旅のように思えた。 

かなたの森 鉛筆、紙、パネル 6F

かなたの森
鉛筆、紙、パネル 6FSOLD OUT
背の高い樹々に囲まれた深い森。潜るように入って行ったその中、深く呼吸する度に、花や草木、鳥や小動物は、見る対象というよりも、それらに包まれ抱かれる感覚に陥る。それは、世界の隅から隅までを花や草木で満たし、それらと一体になれる森。
地上の楽園 鉛筆、紙、パネル 5F

地上の楽園
鉛筆、紙、パネル 5F

それは、人の手が届かない、夢の楽園。それは、この地上に少しでも実現しようと、夜ごと卓上に創る花壇の夢想、夢の領域。

 夢のつづき 鉛筆、紙、パネル 4S

夢のつづき
鉛筆、紙、パネル 4S
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織リ重なる奏 鉛筆、紙、パネル 8P

織リ重なる奏
鉛筆、紙、パネル 8P
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普段は意識しない足元の片隅。
目を落とせばそこに生い茂るクローバー。
艶やかな葉が幾重にも織り重なり、白い花は火花が弾けるように咲き、小さい生命の奏でる、静かな夜。

広がる静寂 0F

広がる静寂 0F
鉛筆、紙、パネル 4S
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光の射す道 鉛筆、紙、パネル 6F

光の射す道
鉛筆、紙、パネル 6F
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透き通る静けさに包まれる、夜の川辺。その上を、大きく曲がって伸びるハイウェイ。鏡のような川面にキラキラと映るのは、穏やかな街の光と、ゆっくりとした円弧で交わる道。

Moon River 鉛筆、紙、パネル 3F

Moon River
鉛筆、紙、パネル 3F
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 夜の片隅 20F 夜の片隅 20F
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 ふれあい 鉛筆、紙、パネル 6M ふれあい 鉛筆、紙、パネル 6M
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 春待つ星夜 鉛筆、紙、パネル SM 春待つ星夜 鉛筆、紙、パネル SM
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まなざし まなざし 鉛筆、紙、パネル 3SSOLD OUT
一緒に暮らしています愛犬(オス・4歳)を描きました。昨年初めて彼を描いた時はまだ、眼にあどけなさを残していたのですが、今ではすっかり成犬です。日々の中で常に変化を感じる訳ではありませんが、こうして大人になっていく彼の成長の跡を見られるのが、嬉しくも寂しくも思えます。その眼差しには、小さな身体では抱えきれない程の、大きな未来が写っているように思います。

聴こえてくる風 鉛筆、紙、パネル 3F

聴こえてくる風
鉛筆、紙、パネル 3F
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波の立たない、穏やかで静かな海を挟んで、隣り合う二つの国。
静寂の海に架かる大きな橋が運ぶのは、澄み渡った夜風と、懐かしい光。

 雫の器 4F

雫の器 4F
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 言葉を映す片隅 鉛筆、紙、パネル 6F

言葉を映す片隅
鉛筆、紙、パネル 6F
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部屋の中に夜のベールが下りて、冷ややかな夜気が感じられ始めると、それまで気にしていなかった片隅に在るモノたちの存在感が、不意に際立ってくることがあります。
静寂に包まれた室内、意識しながらモノを見つめていますと、胸中を行き交う言葉は、鏡に映る夜の声。