私はものごとには必ず〈あるべき姿〉というものがあると信じています。
価値観の多様性ばかりが尊重される現代でありますが、その根幹にはものごとの本質・法則のようなものが脈打ち息づいています。
強いて言うなら、私の表現したいものとはそのようなものです。静謐な分析や緻密な論理構成より、知覚の働きを大切にしたい。
認識の客観性、抽象的な理念や体系よりも具体的な事物に向き合うことによってこそ、そこに辿りつけるものと信じています。
最も遠くにあるものは、最も近くにも必ずあるはずです。
山梨備広
※山梨先生は非常に寡作な作家です。作品にご興味のある方はメールまたは電話にてお問い合わせください。